鳥居はくぐるな?
物心付いた時から親に言われていました、鳥居はくぐるなと。
幼い頃住んでいた家の近くに、公園併設の神社がありました。
近所の子供たちの遊び場でしたが、入り口には鳥居があります。
遊びに行く時、母親も祖母も「鳥居はくぐっちゃだめだよ」と良く言われたものです。
当然疑問に思うわけで、親に聞いてみたことがあります。
要約すると以下のような回答でした。
・うちには御本尊様がある。
・御本尊様はうちの神様みたいなものである。
・神社にも神様がいるから、神様同士で喧嘩になる。
・だから神社には基本的に行ってはいけない。
では鳥居をうっかりくぐってしまったら?
怪我したり病気になったり、良くないことが起きると言われました。
幼かった自分は素直にそれを信じ、どこに行っても頑なに鳥居は避けて通りました。
同様の理由で、地域のお祭りの参加も禁止されていました。
たまたま家の近くが会場だった時は、盆踊りの音が聞こえてきて悲しい気持ちになったのは忘れられません。
盆踊りは子供会で練習があったりもしたのですが、もちろん練習も行けなかったのです。
母親なりの気遣いなのか、お祭り当日は外食に連れて行ってもらったこともありました。
それがいつ頃からか、お祭りの参加が許されるようになりました。
お神輿もそれまではダメだったのに何も言われなくなりました。
地域の子供たちの交流の場でもありましたので、参加出来た時は嬉しかった。
鳥居のことも言われなくなったのは恐らく同時期だったかと。
学会の中で何かあったのかも知れませんね。
学会にもお祭りはありました。
市内にあるでっかい会館で開催されるのですが、これに同級生(非学会員)を誘ったことがあります。
当時小学生でしたが、同級生に申し訳なさげに「お母さんに行っちゃダメって言われた」と断られました。
昔から学会に対する偏見(?)はあったのでしょう。
今では鳥居をくぐっちゃダメというのは過去の話になっているようです。
ですがくぐっちゃダメな時期があったのは紛れもない事実です。