ドリフト行為をSNSに公開、炎上した件
これもSNS時代の弊害なのかな。
でも炎上、謝罪で済んで良かったねと思う。
と言うのも、昔は走り屋のいるスポットには「潰し」と呼ばれる怖い人がいたから。
そういう方々にボコボコにされなくて良かったね、と。
彼らは木刀や金属バット持参でやって来て、車やバイクを破壊したり時には走り屋本人に怪我をさせたりする。
何故か、潰しの皆さんは警察と交互に現れるのも特徴。
走り屋の人たちは良くないことをしているという自覚はあるので、愛車を壊されても怪我をしても泣き寝入りというパターンが多い。
仮に警察に泣きついたとしても「そういう行為をしてたんでしょ?」と言われるのが目に見えているから。
それから走り屋にとって警察は天敵であり、天敵に泣きつくなど「ダセェ」という無意味なプライドもあるのだろうね。
しかし、何故「潰し」は現れるのか。
直接迷惑をかけられた訳でもない彼らは何の為に暴力を振るうのか。
答えは単純。彼らに潰し行為を依頼した人がいる。
何の理由もなくあんなことをする人がいたら、それはサイコパスである。
では、誰がそんな依頼をするのか?
普通に考えれば迷惑をかけられた人だろう。
峠に行く道中に住んでいる人、もしくは走り屋が集まる場所の付近に住んでいる人。
そういう人たちが警察に通報する。警察が現場に来る。
でも走り屋は逃げ足が早い。せいぜい「散らす」ことくらいしか出来ない。
運悪く捕まった奴が切符を切られるくらいだ。
警察が引き上げれば、また走り屋が戻ってくる。以下繰り返しだ。
そこで潰しに依頼…というわけだ。
何故そんな方々と一般市民が繋がっているのかは知る由もない。知りたくもないが。
警察が潰しと繋がっている、なんて噂もあった。
ヤンキーで有名な某県ではそんな話が走り屋の間で囁かれていたくらいだ。
前述の「警察と潰しが交互に登場する」訳を考えたらありえない話でもない。
そもそも走り屋なんてものは、コソコソやるものである。
それこそSNSでどこそこの峠走ってます!なんて書き込むのは堂々と犯罪行為を自白しているのと変わらない。
ましてや動画なんて論外だ、証拠を自ら残してしまってるんだから。
インターネットが市民権を得始めた頃、交流会と称してとある走り屋系サイトが呼びかけをしたことがあった。
何月何日にここの峠で集まって走りましょう!ってね。
当日は警察こそ来なかったものの、収集のつかないくらいの走り屋が集まって交流会は成功したかに見えた。
しかし、音頭を取ったサイトを始めとして参加を表明したサイトのほとんどが荒らされる事態となった。
今で言う炎上である。
当時はSNSなんてものは存在してなかったが、2chでは目も当てられない騒ぎであった。
若者の車離れと言われて久しいが、まだまだ若い走り屋っているんだなと今回のニュースを見て思った次第。
月並みだけどおっさんからは「走りたかったらサーキットに行きなさい」としか言えないかな。
自分も若い頃よく言われたことだけどな。
しかしサーキット走るには金がいる。若者は金が無い。
そんな金があったらタイヤとかチューニングパーツにお金をかけたいよな。
わかる、わかるよ。自分もそうだったから。
だけど我々おっさん世代が数々の走り屋スポットを潰してしまったのは紛れもない事実。
その点はホントに申し訳ないとは思ってる。
長々と語ってしまったが結局言いたいことは車を、走ることを好きな気持ちをいつまでも大切にして欲しいってことだ。
休日に奥さんと子供をミニバンに乗せてイオンに行く、なんてつまらん奴になっちゃダメだぜ。